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MPX1000シリーズ MPX1310

装置性能を極限へ導く新マシンコントローラ【MP3000 シリーズの後継機種】

コントローラソリューション「iCube Control」におけるマシンコントローラの第1弾として「MPX1310」を2024年1月から販売開始しました。
これまで、お客さまの「産業用機器の高速化」というご要望に対して、サーボドライブの高速・多軸同期制御を得意とするマシンコントローラ MPシリーズのラインアップを拡充してまいりました。MPX1310は、MP3000シリーズの後継 機種として、モーション処理性能が8倍(MP3300 CPU-301比)、制御軸数を16軸から128軸に増大、モーション制御の分散処理によるタクトタイム短縮など、大幅に性能機能を向上しています。
これにより、安川電機のサーボドライブ製品の性能を最大化させ、お客さまの装置性能と付加価値の向上に貢献します。

MPX1000シリーズ MPX1310

最適制御

多軸化する装置の最適制御で、機械や装置の高速化と生産性向上を実現

近年、自動化の進展に伴い複数の装置が統合され、装置の多軸化・多機能化が進んでいると考えています。
多軸化した装置は、全ての軸が一つの機能を実行するのではなく、実現する機能の単位で分かれて制御することがほとんどです。
そして、その機能ごとに求められる動作精度やタクトタイムが異なるケースがあります。

装置の機能ごとに独立した周期でモーション制御を実行

MPX1310は、装置の機能ごとに独立した周期でモーション制御を実行できます。
それらの制御周期は同期し、かつ分散・並列実行することで、装置を最適に制御します。

装置の例

  • 従来は加工対象を搬送する装置と、加工機能を持つ装置で分かれていた
  • これらの機能/機構を統合して1台の装置として制御する
  • 統合によりトータルの制御軸数は増えるが、高速な加工は維持したい
高速な制御周期が必要
装置を制御するのに必要な構成

装置アプリケーションの分散

装置アプリケーション実行 on マルチコア

MPX1310は装置アプリケーションを実行する2つのモーション制御周期を持つことができます。
マルチコアによって、それらのモーション制御処理は並列実行させることができます。

MECHATROLINK-4 2回線

モーション制御周期同様、高速な通信周期の回線と、低速な通信周期の回線を両立させることができます。

高速な通信周期の回線と、低速な通信周期の回線を両立

<例>

  • 125μsで制御する軸: MECHATROLNIK-4 #1の回線に接続。
    それを制御するモーション制御スキャン②をスキャン実行コア1に追加し、アプリケーションを構築
  • 上記以外の制御軸: 従来通り全てスキャン実行コア0のモーション制御スキャン①で処理
    →125μsのモーション制御スキャンと500μsのモーション制御スキャンで、アプリケーションを分散して実行できる。

基本制御性能の向上

機能の概要

MPX1310は、既存のMP3000シリーズ同様に通常別々の周期で処理されるシーケンス制御とモーション制御を、同じ制御周期内で実行。

機能の概要

タクトタイムのばらつきを抑える

モーション制御周期はMECHATROLINK周期に同期しており、接続されているサーボアンプやI/Oも同期します。センサー入力の変化からコントローラのモーション指令、サーボアンプ指令までの遅れが最小に。センサー入力からサーボアンプ指令までの遅れは常に一定です。

タクトタイムのばらつきを抑える

多軸構成でも高速モーション制御が可能

高速なモーションネットワークであるMECHATROLNK-4を採用

モーション制御周期はMECHATROLINK周期に同期しており、接続されているサーボアンプやI/Oも同期します。センサー入力の変化からコントローラのモーション指令、サーボアンプ指令までの遅れが最小に。センサー入力からサーボアンプ指令までの遅れは常に一定です。

  • 最小通信周期は125us (伝送周期は最短62.5us)、64局を伝送周期1msで制御できます
  • 最大2段のHUBを使用した柔軟なネットワーク構成が可能です※1
  • ACサーボドライブΣ-Xシリーズが持つセンシングデータを最大10個(従来比5倍)モニタ可能※2

※1 使用可能なHUBは、現状安川電機で動作確認済みのHUBに限ります。

※2 1度の通信で1軸あたり最大10項目のデータを標準項目に追加して取得できます。
MECHATROLINK-Ⅲ/MECHATROLINK-4(48byte)でのモニタ項目...2個
MECHATROLINK-4(80byte)でのモニタ項目...10個

軸数の多い構成であっても、高速なモーション制御周期を実現しつつ、
制御に同期したセンシングデータを活用することができます。

多軸構成でも高速モーション制御

滑らかな曲線動作による高精度な加工技術を実現

MPX1310は安川電機従来品(MP3300/CPU-301)比約8倍の処理性能を実現し、最短125μsで制御が可能です。

安川電機従来品(MP3300/CPU-301)比 約8倍の処理性能
滑らかな曲線動作

情報系と制御系の通信を同時に実現し、周辺機器との接続性を向上させる

1Gbpsに対応したEthernetポートx2を搭載。1ポートは最小通信周期0.5msのEtherNet/IPTMにも対応。

独立したEthernetポートを2つ持ち、各ネットワークを分離することができます。例えば情報系と制御系でネットワークを分離することで制御系通信を安定化させることができます。
また、最小通信周期0.5msのEtherNet/IP通信にも対応し、ビジョン機器や各種センサーなど装置制御に必要な周辺機器とのデータ通信を高速化し、装置のタクトタイム向上に貢献します。

ギガビット EtherNet による高速通信

ラインアップ

MPX1310 は、ベースユニット/CPU モジュール一体型の製品と、ベースユニットとCPU モジュールを組み合わせる製品があります。ベースユニットのオプションスロットに、専用オプションモジュールを組み合わせて機能を拡張できます。CPUは、最大制御軸数128軸と16軸の2種類があります。

MPX1310 は、ベースユニット/CPU モジュール一体型の製品と、ベースユニットとCPUモジュールを組み合わせる製品
MPX1310 は、ベースユニット/CPU モジュール一体型の製品と、ベースユニットとCPUモジュールを組み合わせる製品

■CPUの主な仕様比較

項目 最大制御軸数:128軸
MPX1312-20L32 / CPU-12M (128axes)
最大制御軸数:16軸
MPX1312-10L32 / CPU-12M (16axes)
制御軸数 MECHATROLINK-4:128軸
MECHATROLINK-III:124軸
MECHATROLINK-4:16軸
MECHATROLINK-III:16軸
MECHATROLINK接続局数 MECHATROLINK-4:128局
MECHATROLINK-III:124局
MECHATROLINK-4:32局
MECHATROLINK-III:32局
スキャン周期 125μs~ 250μs~
プログラム容量 31MB 15MB
ネットワーク I/F CN1:Ethernet
CN2:EtherNet/IP (RPI 0.5ms ~)
CN1:Ethernet
CN2:EtherNet/IP (RPI 1.0ms ~)

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